◆〚勝手にマーケティング〛

〚「生ジョッキ缶」による「泡」の差別化〛

サヒスーパードライ「生ジョッキ缶」の差別化戦略

キーポイント

〜弱い顧客層へのアプローチ

clear glass mug on black wooden table
Photo by Hana Mara on Pexels.com

最近、巷で話題の

「スーパードライ生ジョッキ缶」

発売開始後、瞬く間に販売休止になり、

現在も数量限定で販売しておりますが、

その戦略の裏側を

自分なりに解説させて頂きます。

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「もこもこの泡が出てアトラクションみたいで楽しかった」「クリーミーな泡が出てお店で飲む生ビールのようだった」──。

これらは「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」を開封した写真に添えてSNS(交流サイト)「ツイッター」に投稿された消費者の感想だ。アサヒビールが4月6日にコンビニエンスストアで先行販売した生ジョッキ缶は、SNSなどを通じたキャンペーンによって潜在需要が膨らみ、販売直後から店頭には本数を制限するポップが並んだ。

先行販売の2日後に出荷を一時停止。4月20日に全国発売したが翌日に再び出荷を止めた。想定外の速さで同月分の98万ケース(1ケースは340ミリリットル24缶)が売れたためだ。6月15日から改めて販売するが、30万ケースに数量を限定している。

日経新聞2021年5月21日 2:00

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC195WM0Z10C21A5000000/

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と記事にもあるように、

「本数制限」や

「先行販売の2日後に出荷を一時停止」など

凄まじい勢いです!

話題になっていた為

もちろん私も飲んでみました

( *´艸`)

ビールがあまり得意ではなく

週2回の晩酌も

レモンサワーの自分ですが…

蓋を開けて泡が「モコモコ」と

出てくる様子はワクワクしますし、

飲んでみるとこの泡がまたきめ細かくて

本当に美味しい‼‼

自分が飲んだ時は

少し溢れる位泡が立ってしまいましたが(汗)


「ビール消費量の低下」「スーパードライの不調」と「缶ビールのトレンド」

「ビールの消費量低下」

ニュースでも

度々話題になっているので、

記憶にある方も多いかと思いますが、

ビールの消費量は年々減っております。

会社内での飲み会の減少などを含めて

若年層のビール離れが大きいと言われています。

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https://www.brewers.or.jp/data/

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  • 今から10年前の2011年で560.1万キロリットル
  • それから5年後の2016年で525.1万キロリットル
  • さらに3年後の1番最近のデータから2019年で486.9万キロリットル

2011年⇒2016年=6.25%ダウン

2016年→2019年=7.23%ダウン

減少率は1桁代ですが、

数字の規模が大きい為

インパクトはかなり大きいと思われます。


「スーパードライの節目」

ビールの消費量が減る中で

さらにスーパードライには

2017年が節目となっております。

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「スーパードライ」の2017年の国内販売が29年ぶりに節目の1億ケース(1ケースは大瓶20本換算)を割り込んだと発表した。消費者のビール離れが進み、00年のピークからほぼ半減した。

同時に発表した17年のドライの国内販売は前年より2%少ない9794万ケースに低迷した。18年にはさらに240万ケースの減少を見込む。ビールの単一ブランドで日本最大の地位を築いたドライだが、市場は毎年1%程度縮み続けている。存在感の大きさゆえに、人口減や消費者の好みの多様化といった逆風をまともに受けた格好だ。

日経新聞2018年1月9日 23:00

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25469980Z00C18A1TI1000/

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「缶ビールのトレンド」

流行(トレンド)を捉えた「生ジョッキ缶」

様々なもの事において流行は

常に移り変わり続けます。

個人的にここ最近のビールの流行は

「泡」にあると感じております。

clear drinking glass with beer
Photo by cottonbro on Pexels.com

「泡」の流行の発端は?

サントリーが

2015年から

家庭向けビール用「サーバー」を

景品やノベルティとして

世に出していました。

そして…

2018年からプレモルが

「神泡サーバー」を

ハンディタイプで

キャンペーン販売するのを皮切りに

各社がこぞって

「泡」に力を入れるようになってきたように感じます。

特にサントリーは

「プレモル」(プレミアムモルツ)の

神泡をお店でも缶ビールでも

強く推してましたね!

私もビールを飲まないくせに

来客用で購入しました

(手動式の物を)笑

ただ、どれも簡易的とはいえ

サーバーを取り付けなくてはならず、

缶を開けたらそのまま

クリーミーな泡立ちというもの

はありませんでした。

そこで青天の霹靂のように

「生ジョッキ缶」が…

コレには各社本当に驚いたと思います!

コロナ禍での対応

コロナ禍においては、

先で記したような

若年層のビール離れなどによる

社会の消費動向の変化に加えて、

飲食店での消費が激減。

それにより

「宅飲み」が増え

「巣ごもり生活」をする人々も

増えました。

そこをあえて狙っての販売でも

あるようです。

その結果…

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「飲食店で生ビールを飲んでいただけないということで生ジョッキ缶を開発しました。20~30代の新しい購入層、若者の購入意向が高いです。原点に立ち返って新たなユーザーを増やす地道な活動が欠かせません」

NIKKEI STYLE  2021/4/19

生ジョッキ缶を投入 「スーパードライ2.0」を加速 | NIKKEIリスキリング
アサヒグループホールディングス社長に海外事業を統括していた勝木敦志氏が昇格した。新型コロナウイルスが飲食店向けを直撃し、国内ビール系飲料の販売数量の推計シェアでは昨年、キリンホールディングスに首位の座を明け渡した。勝木社長は巻き返しを期し…

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記事にもあるように、

若者の購入意向が高いようです。

まさしく

思惑通りといった感じですが、

ここまでの反響は

予想していなかったかも知れませんね。


【まとめ】

今回の戦略で

素晴らしいと思うところは

ハード面の独自資源として

「日本初のフルオープンの蓋」や、

ブランドをあえて

「スーパードライ」で

勝負するところなど

様々ありますが、

個人的に特に凄いと思ったのは

ターゲットを

ビール離れしている

若年層に当てている事、

あくまでも新たなユーザーを

獲得しに行っている姿勢が

アサヒさんの

本気度を感じました。

そして、

今までスーパードライを

飲んで来た方々は

「生ジョッキ缶」によって

さらにファンになったことは

言うまでもありませんね。

そして、

若者に刺さるようにSNSの

「Instagram」や「YouTube」の

インフルエンサーに

先行体験者となってもらい、

発売前から

「ビールを通じてお客様をワクワクさせたい」を

ブレさせる事なく戦略的に

訴求して来たことは

本当にあっぱれで御座います。

正直、テレビCMだけでは

ここまでの影響力は

無かったかもしれません…

また「生ジョッキ缶」の構想は

約4年前にさかのぼるとの事で、

まさに

「スーパードライの節目」の

2017年に背水の陣で

挑み始めたものだと分かると

胸が熱くなります。


この機会に是非

あなたの

「商品」「サービス」で

弱い顧客層へのアプローチ方法を

考えてみて下さい!

最後までお読み頂き有難う御座います!

それでは皆様にとって素晴らしい1日となりますように♪

ocean during golden hour
Photo by Ave Calvar Martinez on Pexels.com
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